主人公の爽香が毎年一年づつ歳を重ねていく、杉原爽香シリーズ第1弾!
杉原爽香と新任教師安西布子と、そして丹羽明男との初めての出会い。
友だちの久代が、学校で殺された。
そして、爽香が見つけた真実とは、やり切れないものだった。
杉原爽香と新任教師安西布子と、そして丹羽明男との初めての出会い。
友だちの久代が、学校で殺された。
そして、爽香が見つけた真実とは、やり切れないものだった。
若草色のポシェット
杉原爽香、15歳、中学3年の秋。新人教師、22歳、安西布子は初めての授業の出席をとっていた。
「-杉原さん」
「杉原さん。杉原…爽香さん」
「お休みかしら」
「-珍しいな、さわやかの奴」
「名前、『さわやか』と読むの?」
「あだ名です」
「たぶん来ると思うけどなあ…」
「さわやかさんなら、初日にはぜひ来てほしいもんね」
…
「来ました」
「え?」
「爽香だ」
「開けるの手伝ってあげて」
「-す、すみません」
「寝坊しました」
「席について」
「はい」
「-参った、参った!」
「私の名はこの黒板の通り」
「はい」
「新任記念に、今日の遅刻は大目に見ましょう」
「やった!」
これが、爽香と安西の始めての出会いだった。
「松井久代さん。-松井さん?」
「来ていません」
「そう。お休みかな」
「どこかふらついてんだよ」
「ふらついている?-サボってるってこと?」
…
「杉原だって知ってんだろ」
「松井さんの所は、お母さんが病気なんです。方向が同じなんで、朝よく待ち合わせるんですけど…」
「今朝は?」
…
「学校へ行ってもつまらない、と言って、一人で行っちゃいました」
…
「よく知りませんけど、たぶん渋谷とか原宿とか…」
「若草色のポシェット、振り回しながら、歩いて行きました」
松井久代の母は寝込んでおり、たまに父親が帰ると夫婦喧嘩。
父親は外に女をつくっていた。
久代が中学生になり、家が荒れ始めたのだ。
爽香とは小学校から一緒で、よく遊んだ。
学校をサボった日には必ず爽香が電話をかけて、学校の出来事を教えていた。
久代が学校に行くのはただ、爽香に心配させたくないだけだった。
夜12時15分、爽香に電話が入る。
「爽香?」
「久代! どこからかけてるの? 大丈夫なの?」
…
「学校で会いたいな」
「学校で?」
「学校まで、割と近いと思う。-30分ぐらいしたら、来てくれる?」
「いいよ、もちろん」
「学校の前?」
「前じゃ-見つかっちゃう」
…
「教室でね。分かった」
…
「私のポシェット、爽香にあげるね」
爽香は安西先生に連絡を入れ、学校へ向う。
校庭で不審者の足音に、息を殺していた爽香。
何者かが立ち去った後、教室に入ると、冷たい床の上にうとぶせになった久代がいた。
首に、深く、紐の食い込んだ跡がある。
その5分後、安西は駆けつけたのだった。
現場検証のとき、校庭で丹羽明男と出会う。
しかしその出会いは、驚いて叫び、そして明男は警察引っ張られ大騒ぎになるというものだった。
そして、転校生であると分かり、色々あって、仲良くなる。
爽香は、形見にもらった若草色のポシェットに爽香は不審をいだいていた。
そこに謎の女性から、もうひとつの同じポシェットが送られてくる!
爽香、明男と布子の3人は、謎の女性の調査を開始しが、
哀しい結末が待っていた。
あなたは、自分にYESといえる毎日を送っているだろうか。
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