この本は、赤川さんのめずらしい絵本です。
子供さん向けのファンタジー、と思ったほうがいいかもしれません。
9歳の女の子ピコタンが、幽霊の世界に冒険に出かけます。
優しい気持ちになれます。
子供さん向けのファンタジー、と思ったほうがいいかもしれません。
9歳の女の子ピコタンが、幽霊の世界に冒険に出かけます。
優しい気持ちになれます。
夢から醒めた夢
この本は、赤川さんのめずらしい絵本です。子供さん向けのファンタジー、と思ったほうがいいかもしれません。
文庫本ですが、カラーの絵が本の半分のページを占めており、綺麗です。
それでは、ご紹介です。
ピコタンは9歳の女の子。
このところ妙なくせがついてしまい、夜中にフラッと出かけてしまいます。
本人は覚えていないようで、お母さんは心配しています。
月明かりの夜、ピコタンはパジャマを着ただけの姿で歩いていました。
すると、トラックがピコタンのそばで止まります。
「私にお手紙、ある?」
一通の手紙が、トラックの窓から飛び出して来ます。
そこには<冒険配達便>と書かれていました。
今日、ピコタンは、大好きなお姉さんと遊園地に来ています。
お姉さんに遠くに行かないように言われています。
「これで、<お化け屋敷>があったらなあ」
遊園地の奥のほうに歩いていくと、入り口を閉めたままのお化け屋敷を見つけます。
戻ろうとした、そのとき、窓口におばあさんがいました。
「入っていかないの?」
「-開いているの?」
「開いているよ。いつでも、ね」
「じゃ、お姉ちゃんから、お金もらってくるよ!」
「お金はいらないよ」
「だけど…」
「あんたはずいぶんここへ通ってたものね。タダで入れてあげるよ」
「いいの? 悪いね」
中は、いつもと様子が違います。
火の玉が飛んでいくのですが、お化けが出てきません。
すると、きれいな、目の大きな女の子が立っていました。
ピコタンと同じくらいの年齢で、青白い顔、よそゆきの服を着ています。
ピコタンは笑いかけ、声をかけます。
「ねえ、初めてなんでしょ、ここ?」
「一人で来たの?初めてのときはだれかといっしょに来なきゃ。でも、だいじょうぶよ。何てことなの。お化けだって、何だって、人形か、でなきゃ、大学生か何かのアルバイトなんだから。-こんなこと言っちゃ怒られるかな?」
「ねえ、私も一人なの?じゃ、いっしょに行こうよ」
「冷たい手をしてるのね」
「じゃ、行こう」
ピコタンはほとんど、一人で話していました。
この女の子は幽霊だったのです。
それから、足が無いのに気づき、ピコタンは気絶してしまいます。
目覚めたピコタンは、また会えないかなあ、と思っていました。
すると、あの女の子が立っています。
「ありがとう」
「どうして?」
「だって、私のこと、夢じゃないって信じてくれたもの。でなかったら、こうして会いなかったもの」
「そうなの? じゃ、よかった!」
「あなたに、…お願いがあるんだけど」
「なあに?」
「一日だけ…私と入れ代わってくれない?」
女の子はママにお別れを言いに行きたいと言うのです。
涙もろい、ピコタンは引き受けました。
さて、ピコタンの冒険はどうなったのでしょう。
ちょっぴり、優しい気持ちになってみてはいかがでしょう。 >>本をみる